南牧で働く@有恒鉱業-青倉工場

【なんもくジョブシリーズ#9】

※南牧村に移住を検討されている方から、南牧村って働ける場所はあるの?南牧の人は何をして働いているの?とよく聞かれます。実は南牧村には人手を募集している会社・団体はいくつもあるんです。これから南牧で働き手を募集している会社を紹介していくので、ぜひご覧ください!

下仁田町から南牧に入ってすぐ、両脇に大きな工場が現れる。南牧で古くから稼働している有恒鉱業株式会社の青倉工場は、石灰石を破砕、粉砕して石灰製品を製造している工場だ。

村に入ってすぐ、道路をまたいで両脇にみえる青倉工場

有恒鉱業は昭和18年に創業し、現在は太平洋セメントのグループ会社だ。本社が東京にあり、工場は南牧村の青倉工場以外に、埼玉県の秩父にもある。青倉(磐戸)工場は昭和24年に開設し、南牧の石灰石を採掘していた。しかし、平成8年ごろに石灰石の枯渇により磐戸鉱山の採掘は休止に。今は神流町にある叶山鉱山で採掘した石灰石を運び込み、毎日500トンほどの石灰製品を製造している。石灰は道路のアスファルトの充填剤として使われたり、鶏や牛などの飼料、食品添加物や農薬、ガラスや樹脂などの原料として使われるなど、用途は多様だ。温泉で有名な草津では、強酸性のお湯によって川の生物が生きられず、建造物もすぐボロボロになってしまうため、毎日青倉工場から運び込まれる石灰を川に投入し中和している。

敷地内を案内してもらうと、工場内には至るところに指差し確認の表示が見られた。工場の安全意識は高く、日頃から注意を徹底している。ちょうどトラックの積み荷のシートを外していたドライバーは安全ブロックをつけていた。そうすることで、万が一荷台から落ちてしまっても、地面に落ちないようにしている。

工場内にはいくつものミルがあり、様々な形状の石灰が製造されていた。ベルトコンベアには動物の飼料用として、少し粗めに砕かれた石灰が流れていた。こうした工場内の機械はパソコンで操作している。電流・電圧や作業の経過などがパソコンで確認でき、エラーが発生したときはサイレンが鳴る。

続いて試験室へ。製造した石灰の品質を確認する器具が揃っている。ふるいにかけて粒度を測ったり、ブレーン空気透過装置で粒子の表面積を確認する。自社の品質規格にも照らし合わせ毎日計測している。有恒鉱業で働いて5年経つSさんは、知人の紹介で就職し、毎日様々な分析や試験をしている。未経験だったが、就職してから作業を教えてもらった。有恒鉱業で働くなら、神経質になりすぎず、でも丁寧に、仕事を一生懸命やる人が向いていると語った。

現在社員は21名。関連会社から出向してくる社員も多い。一度働くと定年まで勤めあげる人が殆どで、随時新入社員を募集しているわけではない。技術や経験を持った人がいればタイミングに合わせて雇えればと考えている。特に機械や電気に関する仕事の技術や経験のある人が入ってくれれば嬉しい。また一人でやる仕事ではないため、組織に馴染める人だといい。ただ、経験が無くても一から丁寧に教える。現場作業員は毎日8時から16時、隔週土曜日の出勤だ。事務方も、朝8時半から16時半の隔週土曜日の出勤。カレンダー通り、日曜祝祭日もお休みだ。

石灰の販売先として、最近は新規取引先に建材関連の会社が増えている傾向がある。素材の高騰などに伴い今まで使っていた素材を石灰に置き換えているようだ。時代とともに用途を適用させてきた石灰は、国内で唯一自給可能な鉱物資源だ。日本の産業を支えているともいえる石灰の製造に関わるお仕事。今日も工場は力強く稼働している。

お問い合わせはこちら→有恒鉱業株式会社 青倉工場(甘楽郡南牧村/窯業)の電話番号・住所・地図|マピオン電話帳 (mapion.co.jp)

※本記事は、南牧村のお仕事を紹介するものです。就職をご希望の方は個別に会社にお問い合わせください。なお、お問い合わせのタイミング等により採用募集を打ち切っていたり、条件等変更している可能性がございますが、ご了承願います。