南牧で働く@森林組合

【なんもくジョブシリーズ#7】

※南牧村に移住を検討されている方から、南牧村って働ける場所はあるの?南牧の人は何をして働いているの?とよく聞かれます。実は南牧村には人手を募集している会社・団体はいくつもあるんです。これから南牧で働き手を募集している会社を紹介していくので、ぜひご覧ください!

かつては林業が盛んだった南牧村。南牧村の総面積の9割は森林で、そのうち大半が杉だ。花粉症の時期には視界が黄色くなるほど花粉が舞う日もある。

南牧村森林組合では、一年を通して間伐を行いつつ、夏は下草刈り、冬は作業道の整備・敷設などを行っている。仕事のほとんどが村内の現場だ。現場作業員は毎朝7時過ぎに森林組合事務所に出勤し、体操してから現場へ向かう。8時頃から作業を始め、夏は17時まで、冬は16時まで働く。

現在作業員は男女含め8名。下は20代、上は60代とバランスの取れた年齢構成になっている。森林組合に就職を希望する人には一週間ほどお試し期間を設けている。村の民宿に寝泊まりしてもらいながら、現場作業を体験してもらうためだ。地下足袋や鉈、鋸などの刃物、防護服などの物品は組合の方で用意する。実際に現場作業をしてみると、本人が思っている以上に体力がないことがわかるときもある。例えば、山登りが好きと言って林業に興味を持つ人もいるが、趣味で山に登るのと仕事で山に登るのは違う。現場によっては整備されていない道なき山を登ることもある。林業は山に登ってから仕事が始まるため、山に登り且つ仕事をする体力が必要だ。また集合時間に遅れたり、団体で行動できない人も向いていない。チームで動くことができなければ、ケガをしたり命を落とす危険がある。最近は手入れの遅れた現場が多いため、掛かり木の発生が多くなる。普通の伐採と違って、隣の木に掛かってしまった木は倒すときも危険度が増す。

間伐後の現場

南牧村森林組合で10年働くOさんは、群馬の農林大学校を卒業し、新卒で南牧村森林組合に就職した。林業は、仕事内容が多様なところが魅力だという。一年間同じ仕事を続けるわけではなく、夏は下草刈り、冬は枝打ちなど色々な仕事があるため飽きることがない。最近は20代の後輩も入り、口で説明して実際にやってもらうことを繰り返しながら丁寧に教えている。今まで一緒に働いた人の中で、一生懸命すぎる人はすぐ辞めてしまう印象があるという。安全意識が高く、「良い意味で臆病な人」の方がケガすることもなく、向いていると思う。

組合長のKさんも、「自分は上手じゃねえんだよ」と常に思うことが大切だという。作業員として働く人は、体力があって我慢強く色々と勉強する人がいい。何よりも仕事が「好き」であることが大切だ。そしてやる気がある人は未経験でも上手な場合が多い。ただ、慢心してしまうとケガをしてしまうことも。だからこそ、「自分は上手じゃねえんだよ」と思いながら働いてほしい。

森林組合では現場作業員だけでなく、事務方も6名ほど働いている。事務職は現場候補の選定・承諾・県への書類提出等調整などを行っている。

雇用形態は組合のホームページ等で要確認。作業員の場合は、時間や日にちが他のメンバーとずれてしまうと調整するのが難しいため、アルバイトではなく正規職員としてがっつり勤務してほしいと考えている。

獣害対策でネットを張る

村中を巡り森林の手入れをする森林組合。現場作業員は体力が必要だが、普通なら入ることのない現場へ出向き、見ることができない風景を味わえるかもしれない。

お問い合わせはこちら→南牧村森林組合(公式ホームページ) (nanmori.jp)

※本記事は、南牧村のお仕事を紹介するものです。就職をご希望の方は個別に会社にお問い合わせください。なお、お問い合わせのタイミング等により採用募集を打ち切っていたり、条件等変更している可能性がございますが、ご了承願います。