南牧で働く 地域おこし協力隊その3

【なんもくジョブシリーズ#13】

※南牧村に移住を検討されている方から、南牧村って働ける場所はあるの?南牧の人は何をして働いているの?とよく聞かれます。実は南牧村には人手を募集している会社・団体はいくつもあるんです。これから南牧で働き手を募集している会社を紹介していくので、ぜひご覧ください!

 

(その2よりつづき)

令和6年度も協力隊の募集を行っている。昨年度から、長年続きてきたフリーミッション型に加え、活動内容があらかじめ決まっているミッション型の募集も開始した。またお試し協力隊(2~3日)や協力隊インターン(2~3週間)の制度も整え始めている。協力隊になる前に、お試しやインターン制度も活用してみるのもいいかもしれない。(要相談)

令和6年度はフリーミッションに加え、ミッション型で南牧村の①観光協会、②保健師、③介護福祉施設で働く人を募集中。まずは①観光協会で働く協力隊について、その背景や働き方について説明する。

南牧村観光パンフレット

南牧村は以前から山登りや滝巡りなどの自然観光と、寺や神社など寺院巡りなどで訪れる人が多い。南牧の山は標高1000m前後で初心者から上級者まで幅広く楽しめ、春先にはひとつばな(アカヤシオ)やカタクリを見に訪れるひとも多い。雪が降らない地域のため一年を通して山登りができる。夏になると、川遊びや「大日向の火とぼし」という火祭りで賑わうなど、様々な楽しみ方がある。

南牧村の特産品

村では特産品として南牧の森から生まれた炭製品(炭らーめんや炭饅頭、炭入りのパイなど)や炭焼きパン(とらおさんのパン)、しそ巻き、ブルーベリーなどが人気で、各商店や道の駅オアシスなんもくで販売されている。

南牧村の観光政策の構図

こうした南牧村の「観光」は、今までは道の駅オアシスなんもく、役場観光課、個人商店が担ってきた。しかし登山道の整備が十分でなかったり、観光案内所が無いため、南牧村に初めて訪れる人には観光するのに少しハードルが高い。村のHPやパンフレットだけでは魅力も伝わりづらい。

そんななか、昨年度に村のケーブルテレビ「なんもくふれあいテレビ」に着任した協力隊の朝倉さんは、村民向けのテレビ番組以外にも村公式youtubeで対外的な情報発信に力を入れている。

個人の商店でも観光に力を入れている。例えば昨年12月に開業した民泊「Mattyの古民家」では独自に観光ツアーを実施している。民泊を始めてから、宿泊客が村のどこを観光すればいいかわからない、という課題を抱えていた。その課題をふまえ移住コーディネーターがモニター調査として1ヶ月「自然観光ツアー」を実施した。宿泊客の中から希望者を募り、コーディネーターが村内を案内した。約1カ月で14 名案内し、村内ツアーの需要を把握した。アンケート結果から観光地化されていないありのままの自然を見られたり、一人で行くには難しい険しい道を地域に住んでいる人に直接紹介してもらえることが満足度に繋がっていることがわかった。「少人数で案内する」ことで濃い時間をすごすことができ、南牧村のファンを増やしていける実感があった。(※現在はMattyの古民家が独自で観光ツアーを実施しています)

こうした状況のなか、観光協会はこれからどうしていきたいのか。役場職員で観光協会に出向中の茂木(もてき)さんが今後の意気込みを語ってくれた。

実は南牧村観光協会は2023年7月に設立されたばかり。観光協会としてやりたいことがいっぱいあるが、人が足りなくてできないというのが現状だ。長年役場に勤め、経験や人脈が豊富な茂木さんが、今は一人で観光協会を回している(事務員を含め観光協会のスタッフは2名。協会に所属している村内の各店舗等正会員は18名、賛助会員10名)。今年はやりたいことを具現化するための地盤固めをしていきたい。そのためには、もう一人か二人、人材が必要だ。例えば観光協会のHPを作成したり、イベントの運営やツアーの企画をする観光協会会員の店舗の紹介チラシ(クーポン・割引券つき)を作成できる人が欲しい。

6月に実施されたホタルツアーのチラシ

コロナも明け、徐々にイベントが戻ってきている。6月には週末計4回ほどホタルツアーを実施した。村内の川べりを二カ所くらい周り、闇夜に浮かぶホタルを鑑賞するツアーには、村内外から100名が参加した。今後は8月のふるさと祭りでのど自慢大会を運営したり、11月の農業祭での出展を予定している。観光協会に来る協力隊には南牧を知って観光地の発掘や発信をしてほしい。ゆくゆくは自分なりに考えた企画を提案してもらえればと思っている。募集要項に書かれている業務のイメージはあくまでも「例」であり、必ずしもやらなければならないことではない。本人の特技や意思に合わせ柔軟に活動してほしい。

協力隊としての立ち位置はこんなイメージ。なんもくテレビの協力隊とも協力し合いながら活動できそう。

現時点での南牧村の観光課題は「知られていない」ということ。南牧村に来た人に村内を案内すると「こんないいところがあったんだ!」「友達におススメする!」という反応がある。この魅力をどう発掘し、磨いて発信できるか。前例がないからこそ、余白があるからこそ、難しいけれど楽しいはず。負担に思わずのびのび活動してほしい。

まずは一度問い合わせてみてほしい。

業務概要

村の魅力を一緒に発掘し、観光協会等でイベントや観光ツアーを企画・運営する

(1)日常業務

 ・観光協会での窓口対応(電話対応)

 ・事務所内の清掃等

 ・協力隊として必須の日報の作成や研修の受講、県内の協力隊活動にも参加

(2)発展業務

 村を知り、自身を知ってもらう1年目

 ・村内の名所である寺院や滝を巡り、観光地を知る

 ・村内のイベントに参加し、知人を増やし、自身を知ってもらう

 ・道の駅で売店や食堂に勤務し、南牧村の特産品や客層を知り、村民に顔を覚えてもらう

  (勤務月数や勤務曜日は隊員自身の意向も踏まえ調整します)

 創造し、チャレンジする2年目

 ・一年目の経験や人脈をもとにPRグッズを作成したり、協会員の店舗の紹介マップを作成する

 ・自身の得意なことを活かしたアイデアを形にする

 ・村内外に向けたイベントの企画や観光ツアーの企画・運営

 まとめてつなげる3年目

 ・観光協会での経験を踏まえ、卒業後の進路を検討しながら活動する

 (基本的に協力隊を卒業すると、起業したり村内の企業や団体に就職することが多いです。)

 先輩隊員たちの記事はこちら

応募資格

(1)18歳以上で心身ともに健康で、誠実に職務を行うことのできる方

(2)現在三大都市圏又は地方都市等(過疎地域等条件不利地域を除く)に居住し、

   任用後に住民票を南牧村に異動し移住できる方

(3)普通自動車運転免許を取得している方(取得予定の方を含む)

(4)パソコン(Word、Excel、インターネットなど)の一般的な操作ができる方

(5)過疎地域の活性化に意欲があり、地域住民と積極的なコミュニケーション及び融合が図れ、

   行動できる方

 ※ご家族がいる方のご応募をも歓迎いたします

募集人数

若干名

勤務地

南牧村観光協会(群馬県甘楽郡南牧村大字千原198ー3)

南牧村役場(南牧村大字大日向1098)

道の駅オアシスなんもく(南牧村大字千原3-1)

勤務時間

(1)8:30-17:15

(2)休日は、土曜・日曜・祝日及び年末年始

※時間及び休日は業務内容により変動があります

※休日に活動した場合は、振替休暇を原則とします

こんな人に向いているかも。

・登山や川釣りなどアウトドアが好き。自然が好き。

・写真や動画編集が好き。極めてみたい。

・SNS運用をゼロから始めてみたい。

・南牧村の文化・歴史・人を尊重し、思いやりを持てること。

・自ら考え、企画・立案・実行ができること。

移住前後のフォローについて

役場移住・定住課の担当者と移住コーディネーターが暮らしをサポートします。住居や手続き等暮らし全般に関する不安や協力隊としての活動に関する悩みに対し、一緒に伴走します。

副業について

卒業後の自立に向け必要認められ場合、副業は可能です。また、それに伴う出勤日や業務時間についても調整できる可能性があります。

問い合わせ先

移住・定住課担当者または移住コーディネーターがお答えします!お気軽にお問合せください。

南牧村役場 協力隊募集ページ

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