【なんもくジョブシリーズ#10】
※南牧村に移住を検討されている方から、南牧村って働ける場所はあるの?南牧の人は何をして働いているの?とよく聞かれます。実は南牧村には人手を募集している会社・団体はいくつもあるんです。これから南牧で働き手を募集している会社を紹介していくので、ぜひご覧ください!
「なんもく村のちょっとしたcafe」は南牧村大日向地区の県道沿いにある。はためく緑色の旗が目印で、急な斜面を下るとこじんまりとした素敵な古民家が見える。
平日にも関わらず、カフェにはひっきりなしに入れ替わり立ち代わり村内外からお客さんが訪れる。皆、店主のゆきさんと話すのを楽しみにしている。ちょっとしたcafeに漂うのどかな空間で食べるランチやドリンクやケーキはとても優しい味がする。
今日は味噌づくりワークショップが開催されていた。ゆきさんが裏の畑で作った大豆を使って、味噌を作る。煮て柔らかくなった大豆を餅つき機でつぶしたら、少し冷ます。麹と塩を量って混ぜ合わせた後、冷めた大豆を入れひたすら捏ねる。それを丸めたら、容器に投げ入れる。ゆきさんの説明を聞きながらあっという間に味噌が出来上がった。あとはきちんと保管して、夏の暑さを超えたあたりに食べごろになるのを待つだけだ。ちょっとしたcafeではご飯の提供以外にも、不定期に味噌づくりやぼかしづくり、コーヒー焙煎や季節のお菓子を作るワークショップ、二階のスペースで展示会やもみほぐしなどが開催されている。誕生日やクリスマスにはケーキを予約することもできる。
もともとケーキ作り専門のパティシエとして東京で働いていたゆきさん。南牧村にカフェを開いて7年が経つ。20代のころに環境問題に興味を持ったゆきさんは、浜辺の清掃や森の保全活動を行い、練馬を拠点に地産地消や国産の食材にこだわった「ちょっとしたcafe PATISSIEReco房」を友人とオープンした。その後、田舎で働き隊(現:地域おこし協力隊)をきっかけに南牧村を訪れ、南牧村で期間限定の出張カフェを行っていくうちに、より南牧の暮らしや人に惹かれていったという。そして、南牧村に移住して無農薬無肥料野菜作りを行う「自然農園まほらま」さんと共に、協働で南牧村の発信拠点を作る活動を経て、2015年に「なんもく村のちょっとしたcafe」をオープンした。南牧村と出逢ってから約6年もの月日が経っていた。
カフェでは、開店当初からランチを提供しているが、当初はご飯がメインでケーキはランチに付随するお得なセットとして提供していた。ただ、メディアにもご飯の方ばかり取り上げられ、お客さんもランチを目当てに訪れる方が増えてしまった。もともとケーキを専門に作っていたため、提供するケーキと値段が見合っていないと感じていたことや、ケーキをきちんと作りたいのに余裕が無くてできていない現実にもやもやが募っていった。お店のメインメニューであるランチをやめることもできず、疲れを引きずりながらも働き続け2年ほど経ったある日、急に体調を崩してしまい、自分が頑張りすぎていたことを実感した。自分のやりたいことからどんどんずれていってしまったことを振り返り、きちんと自分の体調と向き合いながら少しずつメニューを変えてきた。ただ、今も思う存分ケーキに集中できていないと感じている。そんなゆきさんは、これからはお料理を担当する相棒ができれば嬉しいと思っている。ランチなどの料理を主に担当してくれる人がいれば、ゆきさんもケーキに集中できる。どちらかが風邪を引いてしまっても、お店をお休みすることなく協力し合って開店することができる。お互いに補い合いながら、ちょっとしたcafeを続けていければ嬉しい。
黒板に手書きで書かれたメニュー 入り口には南牧の食材や手作り品が並ぶ
もちろん普段の営業日にバイトとして働いてくれる人も募集中。ゆきさんが保育園に息子さんを送り届けてから出勤するため9時にカフェに集合し、14時くらいまでの短時間で働ける人に入ってもらえるとありがたい。お店自体は11時開店15時閉店だ。平日は接客に加え仕込みをすることが多く、クッキーを焼いたり、大豆の脱穀をするなど、季節によって様々なことをする。今は村出身の20代の若者がアルバイトとして働てくれているため心強いが、将来的にもいつまでも働き続けられるかわからないからこそ、新しいスタッフも随時募集している。
現在アルバイトをしているIさんは、オープン当初からゆきさんのケーキが好きで度々足を運んでいた。バイトとして関わると、今まで出逢ったことのない地域の方ともたくさんのご縁ができたという。またKさんは、お客さんも暖かく優しい方ばかりで、安心して働ける環境があると感じている。普通、店の内情を知ると心からおすすめできないこともこの世の中には沢山あるけれど、ちょっとしたcafeでは、働いている自分でも心からおすすめできる。お客さんとして来たときも、四季で変化する庭と日の光がとても素敵で、ゆきさんの優しさと暖かさで居心地がとっても良いという。
南牧と出逢って13年。ゆきさんは練馬でカフェをしていた時から変わらず、カフェで地域の旬の食材を使うこと、人と人をつなげる場にすること、イベントを開催することを大切にしている。10年後の未来を見据え、南牧に足りないことを補完できるようなカフェであり続けたい。
お問い合わせはこちら→なんもく村のちょっとしたcafe 群馬県南牧村にオープンしたちょっとしたcafeです (patieco.com)
なんもく村のちょっとしたカフェのFacebookです。こちらもぜひ一度ご覧ください。
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※本記事は、南牧村のお仕事を紹介するものです。就職をご希望の方は個別に会社にお問い合わせください。なお、お問い合わせのタイミング等により採用募集を打ち切っていたり、条件等変更している可能性がございますが、ご了承願います。
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