南牧で働く@母ちゃん本舗

【なんもくジョブシリーズ#6】

※南牧村に移住を検討されている方から、南牧村って働ける場所はあるの?南牧の人は何をして働いているの?とよく聞かれます。実は南牧村には人手を募集している会社・団体はいくつもあるんです。これから南牧で働き手を募集している会社を紹介していくので、ぜひご覧ください!

南牧村「道の駅オアシスなんもく」に隣接する「母ちゃん本舗」の加工場では、揃いの割烹着を来た女性たちが道の駅の売店に並ぶお惣菜や加工品を作っている。人気な「しそ巻き」も、母ちゃん本舗の定番メニューだ。

もうもうと湯気が立ち込める中、母ちゃん本舗のメンバー4名がそれぞれの持ち場でてきぱきと調理をしていた。おやきの材料を計量し、捏ねる人。出来上がった焼きそばや卯の花をパックに詰めていく人。コロッケのジャガイモを潰し、形を整える人。五目御飯の素となる材料を切り、煮る人。時間が迫る中で一人一人持ち場をてきぱきとこなす。パックに詰め終わり出来上がったものは、お盆に載せて隣接する道の駅の売店に並べる。手づくりの暖かい出来立てのご飯をすぐ買えるのが魅力だ。

「まだまだ、新米だから」とはにかむSさんは、母ちゃん本舗で働き始めて既に2年。2年で新米なのかと驚くと、その日のメンバーは2年、3年、4年、9年の実績を持つメンバーで回していた。現在9名在籍しているメンバーの中には最長で15年働いている人が2人もいる。実は母ちゃん本舗の歴史は長く、深い。今から25年ほど前、南牧村で毎年秋に開催される農業祭で人気を博したのが「しそ巻き」だった。いくつかの女性団体が加工品を出品し、投票、審査を経てしそ巻きが選ばれたのだった。その後、しそ巻きを南牧村の特産品にしようと村のお母さん達15名が集まり、試行錯誤を経て商品開発が進んだ。当初は販売場所が無かったため、週に2日ほど村内の自然公園やイベントにテントを張って出店していた。平成16年に、南牧村初の農産物直売所が完成し、そこを拠点として活動を加速。しそ巻き以外のお惣菜を増やしたり、閉店する新海豆腐店の秘伝の製法を引き継いだり、南牧村名産のおきりこみを手掛けたり……。加工場である農産物直売所が拡張リフォームを経て、道の駅オアシスなんもくになってからも、さまざまな挑戦を続けている。

おやきをうちわで冷ます

普段は、コロッケ、やきそば、お稲荷さん、五目御飯、卯の花、おやきなど多くの品数を調理する。おやきは定番の味噌味から、ネギ入り、野沢菜、フキノトウ、あんこなど季節に合わせて中身の種類も豊富に対応する。そして今でも母ちゃん本舗のメイン商品であるしそ巻きは、6月中旬~9月中旬ごろが旬。この時期は普段のお惣菜に加え、しそ巻きを毎日巻き続ける。メンバーが20人近くいたときは、最大で4万パックほど生産していたが、昨年は1万5千パックほど。しそ巻きの巻き手と、しそ不足により、生産量が落ちてしまっている。高齢化などによりしその作り手が減っているのだ。母ちゃん本舗のメンバーが耕作放棄地でしその栽培を検討しているが、日々の忙しさで中々始められずにいる。

先輩方が作りあげた母ちゃん本舗を無くならせたくないという思いから続けている。現在は道の駅の定休日である火曜日を除き、毎日営業している。自分の都合に合わせ、入れる日にちを当番表に決めシフトを決めていく。働く時間は朝8時過ぎから昼過ぎまでと短時間なので子育て世代で扶養内に収めたい人が向いているかも。

しそ巻きに使うしそは普通のしそより大きく分厚い。

どこか懐かしい「母ちゃん」の味を守り続ける母ちゃん本舗では、村の母ちゃんたちの思いを継ぐ方を募集中。メンバー皆でお待ちしております。

お問い合わせは道の駅へ→オアシスなんもくのインスタグラム

※当HPはインスタグラムのスポンサー等の関係は一切ありません。

※本記事は、南牧村のお仕事を紹介するものです。就職をご希望の方は個別に会社にお問い合わせください。なお、お問い合わせのタイミング等により採用募集を打ち切っていたり、条件等変更している可能性がございますが、ご了承願います。