空き家再調査は熊倉地区からスタート!

地図左端・長野県との県境付近が熊倉地区

10月2日(日)、協議会・調査チームを中心に、村内空き家に関する再調査の作業がスタートいたしました。

第一弾として選ばれし地区はなんもく村の西端に位置する熊倉地区。

峠を越えればすぐに長野県に至る最深部となり、名勝・象ヶ滝、南牧村自然公園などを含むロケーション抜群の地区となります。

現在の地区住民はおよそ〇〇名ほどとなり、そのほとんどがいわゆる高齢者の年齢層となり、抜群の自然環境とは裏腹に便利さからはかけ離れた地区ゆえのコミュニティー崩壊の現状をひしと感じさせる地域となります。

 

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主要道路にせり出すように立つ古民家

ゼンリンの詳細地図を手に、地区のとっつきから一軒一軒漏らすことの無いように調査は始まり、草木をかき分け、崩れかけた石段を這い上り、クモの巣を手で払いながら確認作業は続けられ、『まだ・・・この先にも住人がいるのか?』というような急こう配のうねった坂を昇り、ひとりで暮らす80過ぎのおばあちゃんから近隣の空き家についての情報を聴き出したり・・・。

空き家となっている古民家の半数以上は、すでに住人を失ってから長い年月が経っているために廃屋と化し、再び住人を受け入れるのは難しいものが多く、また情報を得るにも近隣に頼る住人がいないため思うような情報を得ることができないケースが多く存在していました。

収穫もありました!

くまなく地区の家屋を調べて歩く中には、近隣でいまも暮らす高齢者の方と話をすることができたケースもあり、世間話を交えながらも隣のきれいに管理されている空家の所有者の情報や、現在どのように利用されているのかなどなど貴重な情報を得ることもできました。

また、対象となった空き家の中には大変状態が良く管理され、すぐにでも利用できそうな建物も多くあり、これぞ“古民家”と呼べるような魅力的な物件がいくつも見つかり、大きな収穫といってもよいかもしれません。

空き家となっている建物に関しては、すべての現状画像と残されていた表札や氏名のわかるものを書き写し、状態の使用可能かどうかなどの判断材料となる印象を細かくチェックしてありますので、持ち帰り整理してゆくうえで有効に活用できるようにしてゆきたいと思っています。

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どうやって建てたの?って思うような古民家もありました。

ようやく始まったばかり。

まだスタートしたばかりの再調査活動ですので、収穫と改善すべき点など調査チームを中心に修正を加えながら、これから引き続き活動してゆくことになります。

時間はかかるかもしれませんが、脚で稼ぎ、肌で感じながら、オラが村・なんもく村にとって少しでも役に立てるような活動として続けてゆけるようにしたいですね。

また、これから続くことになる他地区の再調査活動も、都度報告をしてゆきますのでよろしくお願いします。

~by 調査チームスタッフ~