『川どめ作業』ってしってますか?

毎年毎年12月の初めになると、村内の様々な地区で村内に流れる南牧川の流れの一部を堰き止める『川どめ』という作業を行っています。

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地区の住民が協力して、水嵩が減るこの時期に毎年繰り返される作業。

簡単に言うと河原の石を投げこんで川の一部にある程度の水深を持たせるためのダムをつくるようなものなのです。

何のために?と思っている方が多いかもしれません。

地震、カミナリ、火事、オヤジの中でも、乾燥するこれからの季節に最も怖い“火事”に備えての水利確保のためなのです。

火災は有無を言わせず全てのものを奪ってゆきますから、万一に備えて昔から行われてきた行事。

簡単な堰を築き、手前の川底を浚って水深を保つために、スコップ片手に老いも若きも石を運び込み、川底を浚い、一方では消防車や可搬ポンプなどが河原に降りてくる際の通路を確保する作業に取り組むことになります。

最近では皆歳を取り、こうした“おてんま”と呼ばれる奉仕作業も廃止する地区が出るなど村として考え直さなくてはならないような気がしています。

一方で、地区の住民が皆で集まる機会でもありますので、こうした機会がちょうどよい挨拶の場となることも確かですので、体はきついけども楽しみな反面もあるのかもしれません。

大きな焚き火を起こし、背中を炎の熱気で暖めながら最近の出来事を交えながら談笑できるひと時。これもまた必要なのかもしれませんね。

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