古民具・古建具のリユース(再利用)に向けた活動

古いものには経年の美があります。

急ごしらえの撮影スタジオで・・・。(桐箪笥)

今年度後半に入ってから少しづつ動き出していた「古民家および残された民具・建具等の利活用を検討する」という長ったらしくもかなり大雑把なタイトルのあらたな協議会ワーク。

数回の準備ミーティングを経て、実験的に古民具と古建具類のリユースに向けた作業が始まっています。

 

 

先月12日には、古民家バンクにて掲載紹介されていた古民家の解体撤去にともない、所有者のご理解と了承を経たうえで建物内に残されていた民具や建具、農具に生活用品など、再利用が可能でなおかつニーズがあると思われる品々を選択し回収する作業が行われました。

 

作業チームのメンバーたちは目の色が変わり、まるでトイザらスの店内を嬉々として歩き回る子供のように、あれやこれやと手にとっては品を定め、小脇に抱え込む者。

他メンバーから『本当にニーズがあるのか?』と諭され、泣く泣く元の場所に戻す者が居たかと思えば、あきらかに個人的な趣向で物色する者ありと、若干の混乱を見せながらも、二十数点に及ぶ古民具、箪笥類、建具、農具等々を運び出し、軽トラック2台に分乗して保管場所へと移動したのでした。

データ管理用のフォーム

回収・保管された箪笥、建具、農具、古民具類は、後日管理方法等を打合せたうえで、先日12/11にはデータ管理の手順確認と実際のデータ作成作業の実地作業をおこない、画像データの撮影手順や管理フォーム(電子台帳)への入力作業、不具合の確認などの活動を行い、少しづつ外郭が出来上がりつつあります。

今後、さらに回収物品のデータ登録作業などを進めてゆき、この村に移住された既移住の方々や、これから移住を計画している方々に対して、生活の基盤となる住まいの改修や空間演出、またさまざまな場面で有効な生活の備品として、利活用していただけるように制度を整えて準備し進めてゆきたいと思っています。

現状ではまだ試験的な活動となりますので、さまざまな意見を拾いながら整えて行ければと思います。ひとまずは、新たなワークの進行状況の報告でした。