村長との意見交換会~第一幕~

 夕方には激しい雷雨に見舞われたなんもく村。

まだまだ梅雨の真っ只中です。
ブラジルで行われているワールドカップ・サッカーでは、開催国ブラジルの信じられないような7失点敗退。こんなことが起こるとは誰が予想したでしょうか。

 こんにちは。
活動班・ブログ書き込み担当のかたじ屋さとうです。

“当ブログ初公開”
オラが村の親分!ではなくて、オラが村の村長さんです。

 日本中のメディアがワールドカップと同じくらい注目している?日本一の少子高齢化&過疎化の進行しているオラが村・南牧村(なんもくむら)では、この村の明るい未来を信じて疑うことのない協議会メンバーと、この春新たに就任した南牧村長を交えて「村長との意見交換会」が、過日7月8日に行われました。

 事前に協議会全体ミーティングで、村や行政に対しての提案・質問・意見などを集め、ある程度集約して当日の意見交換の場での題材とさせていただき、制限時間いっぱいまで村長の考え方や将来に対するビジョン、また協議会メンバーからの質問や意見を交えての大変意義のある時間を持つことができたように思います。

当日は、はるばる県都前橋から県庁の職員3名も加わり、南牧村役場庁舎2階“鳳凰の間”において開催され、協議会会長の挨拶、村長の簡単な挨拶に引き続き、さっそく意見交換の場へ。

出所不明の情報によりますとこの日の参加者は420名余り。
協議会公式発表によりますと20数名の参加となっているようです。

どちらがより正確であるかは今のところ判断しかねるところですが、いずれにしてもご協力ありがとうございました。

役場2階“鳳凰の間”にて

【山村ぐらし支援協議会に対する行政の考え方】

 配布された資料に基づき、まずは【山村ぐらし支援協議会に対する行政の考え方】と題して、今後の協議会活動に対する村長としての基本的な考え方と行政としての関わり方の具体的な提示。
また活動に対する期待や行政側からの要望に関して、村長としてのご意見・提案がありました。

現状ではまだヨチヨチ歩きの組織体制でしかない協議会ですが、村としてははっきりとした目的と役割を持って、また行政職員の負担軽減も考慮しながら、本来であれば行政が取り組むべき内容の重要課題を村民の協力を得ながら進めてゆく業務委託の方針を示していただきました。

現在進行中の協議会の体制作りの基本的な方向性と一致することを確認させていただけましたので、協議会の持っているポテンシャルに見合うような体制固めを進めてゆくことができそうです。

行政職員が率先して取り組んでいくべき課題と、協議会が委託された業務をしっかりとしたルールのもと取り組んで行き、常に情報を共有させながら、議論し合い、同じ目的に向かって進むことができればグッドなのです。

 また、予てから村への提言として提案書などを提出させていただいていた国の地域政策補助事業の取り組みに関しても、意見交換当初はまだ村長が事業そのものと協議会から正式に提言書が村へ提出されていることを把握できていない様子でしたが・・・。

食い下がるような説明に事の重要性を理解していただけたような気がしますので(ちょっと不安も残るけど・・・)、どのように対応するかは別としても、翌日にはさっそく担当職員を前にして『きのうの、緑の少女隊?じゃなくって、緑の少年隊でもなくて・・・あのあれっ!地域おこし協力隊の事業はどうなってるんだ?』てな遣り取りが行われたことだろうと思っています。

【これからの南牧村が向かう方向性と将来へのビジョン】

 過疎化、少子高齢化の村としてなにかと注目されている南牧村。

地方行政の力だけでは如何ともし難い大きな流れの中にあって、南牧村としてどのような将来を目指しどのような姿を思い描いているのか、という大きなテーマに沿って、村長からは大変興味深い将来像を提案していただきました。

 5年後、10年後、この村が抱える人口減少の流れを食い止めるということは至難の業。

というよりも、よほどの国策なり、ゴールドラッシュでも起きない限り現実には難しいということは誰にでも容易に想像ができることです。

坂を転がり落ちるように毎年毎年、確実に村の人口は減少してゆくと想定している村長さん。思い描いているのは15年後の南牧村。

人口の減少と供に、当然のことながらその年代別の人口比率も年々高齢化し、このまま無策で年月を経れば遅かれ早かれ村としての機能は不全となり、崩壊さえ考えていかなければなりません。

人口減少を押さえ込むという考え方ではなく、減少してゆく中にあってもその年代別人口比率を策を持ってコントロールしてゆけないだろうかという考え方には、その着想と可能性から考えても大変共感する部分があったように思います。

現実には当然さまざまな課題や乗り越えてゆかなければならない問題が多いこととは思いますが、なんとなく『あぁ。それならできるかもしれないなぁ・・・。』と思わせるものがあるのかもしれませんし、今から取り組んでゆけばなにかしらカタチになってゆきそうな希望を感じさせるものがあったのかもしれません。

構想の詳細は記述しませんが、あえてお伝えするとしたら、今後止めることができない人口減少の中にあっても、この村で暮らし続ける村民の気持ちに疲弊心ではなく、心の豊かさを残してゆけるような施策を思い描いているような気がしました。

私たちにも協力できるところがありそうですから、真剣に捉えてゆきたいですね。

 また、関連して質問や提案のありました今後の子育て世代や若者の定住・移住を促進してゆくための村内での雇用機会創出や具体的な構想などにも活発な議論がおこなわれ、やがて子育てや教育制度にまで及び、進行役は時計の針を気にしながらのテーマとなりました。

(進行役も一緒になって遅延行為をおこなっていましたが、意見が飛び交うのは良いことです。)

【村内空き家の利活用について】

 協議会が主な活動としておこなっている村内空き家利活用については、空き家の調査・村内外への広報活動・他をベースとしながらも、現在は関連性を保ちながらオラが村の未来のために自分たちの力量でできることを!という観点から模索を続けている最中。

今回の意見交換会でも、協議会として空き家の利活用について具体的な事例をいくつか挙げながら、村長と意見を交わすことができました。

 村長からは協議会としてイメージしていた空き家の管理・運用・契約へのプロセスについて、おおきな一致点を見出すことができ、方向性を行政側と共有することができたように感じます。

現在村の管理にある「暮らし体験民家」についても、今後の利用方法や新たな活用方法などについて村長としての構想や提案があり、協議会としても取り組むべき課題として考えてゆきたいと感じています。

他にもさまざまな点で今後協議し、前に進めてゆけそうな課題が多くありますので、両者積極的に取り組み、あるときはチャレンジし、あるときは立ち止まって修正をし、また必要があれば大いに反省をしながらも取り組んでゆきたいものです。

 今回はあらかじめ、テーマをすべて議論することができない場合でも、時間をもっていったん閉会する手はずでいましたので、まだまだ後半のテーマで発言を考えていた参加者には申し訳無いと思いつつ、午後9時ををもっていったん閉会とさせていただきました。

残る後半部分についても、村長自らまた時間をとって是非やりましょう!とのお言葉をいただきましたので、なるべく間をおかず「村長との意見交換会~第二幕~」を計画してみたいと思っています。

以上、長ったらしくなってしまいましたが、先日の意見交換会概要リポートといたします。

なっげーな、ちと。